いよいよ勝負の時。素晴らしい商品やサービスがあっても、「売り込む力」がなければ成果は出ません。
ビジネス提案書は、あなたのビジョンとクライアントのニーズをつなぐ架け橋。サービス提案・RFP対応・大型案件獲得など、説得力ある提案書が成否を分けます。
本ガイドでは、提案書の種類・必須項目・書き方・すぐ使えるテンプレートまで徹底解説します。
ビジネス提案書とは?
ビジネス提案書は、商品やサービスの内容・価格・価値をクライアントに伝える正式な文書。相手の課題解決やニーズ充足を「根拠・構成・自信」を持って提案します。
提案書は「紙の営業マン」。あなたがその場にいなくても、代わりに語ってくれる存在です。
ビジネスプラン(会社全体の計画)と違い、提案書はプロジェクトや案件ごとに作成し、営業プロセスの一部として使われます。
ビジネス提案書の種類
主に2種類:
- 未依頼提案書:クライアントからの要請なしに送る。課題を見つけ、解決策を提案し、先手を打つスタイル。
- 依頼型提案書:RFP(提案依頼書)やRFQ(見積依頼書)など、クライアントの要請に応じて提出。
違いを理解し、適切なアプローチを選びましょう。
ビジネス提案書に必須の項目
明確・関連性・説得力がカギ。主な構成は:
1. 会社概要
自社の事業内容・強み・顧客層・差別化ポイントを簡潔に紹介。
2. 課題定義
クライアントの悩みやニーズを明確化。「御社の課題を理解しています」と伝える。
3. 提案内容
自社のサービスや商品でどう解決するか、具体的な方法を提示。
4. ベネフィット
導入効果(時間短縮・売上増・生産性向上など)を明示。
5. 価格・支払い条件
費用内訳・支払いスケジュール・割引や特約なども明記。
6. スケジュール・納品物
主要マイルストーン・期間・納品物を明確に。
7. 実績・資格
過去の実績・受賞歴・資格など信頼性をアピール。
8. お客様の声・事例
満足度の高いクライアントの声や実績データを掲載。
9. 契約条件
保証・キャンセルポリシー・責任範囲など法的事項も明記。
ビジネス提案書の書き方(15ステップ)
- 表紙 – 会社名・日付・クライアント名を記載
- 目次 – どこに何があるか明示
- 課題定義 – クライアントの悩みを明確化
- 顧客体験の流れ – サービスがどのように役立つかを示す
- 自社の強み・実績 – 選ばれる理由をアピール
- 提案内容 – サービスや商品の詳細を明確に
- 価格 – 内訳も含めて透明性を持たせる
- 補足資料 – 事例・調査・ビジュアルなど
- まとめ – 価値を再度強調
- CTA(行動喚起) – 次のアクションを提案(例:「打ち合わせしませんか?」)
- 連絡先 – すぐ連絡できるように
- クロージングメッセージ – 検討への感謝を伝える
- 校正 – 誤字脱字・体裁を最終チェック
- PDFで提出 – プロフェッショナルな体裁で
- フォローアップ – 数日後に確認連絡
10種類の提案書テンプレート
- コンテンツマーケティング提案書
- SNSマーケティング提案書
- ビジネスコンサル提案書
- イベント企画提案書
- Webサイト制作提案書
- マーケティングキャンペーン提案書
- 新商品ローンチ提案書
- PR提案書
- 価格戦略提案書
- 研修プログラム提案書
どれも自社や案件に合わせてカスタマイズ可能です。
5つのビジネス提案書事例
- マーケティングサービス提案書 – デジタル戦略・SEO・キャンペーン提案用
- イベント企画提案書 – イベント運営・予算・スケジュール詳細
- ソフトウェア開発提案書 – 技術仕様・開発プロセス・実績・価格
- コンサルティング提案書 – ビジネス分析・戦略立案・ソリューション設計
- Webサイト制作提案書 – UX/UI・モックアップ・範囲・クライアント実績
ビジネス提案書作成のコツ
- ✅ まずアウトラインを作成
- ✅ ビジュアルやデータを活用
- ✅ 動画も活用(可能なら)
- ✅ クライアントごとにカスタマイズ
- ✅ 短く・簡潔に
- ✅ 箇条書き・見出しで分かりやすく
- ✅ 社会的証明(事例・お客様の声)を追加
- ✅ 価格は明確に
- ✅ 校正は必須
- ✅ フォローアップも忘れずに
まとめ
優れたビジネス提案書は単なる文書ではなく、「関係構築・課題解決・ビジネス成長」のきっかけです。
本ガイドとテンプレートを活用し、クライアントごとに最適化すれば、他社と差別化し、成約率もアップ。見込み客を長期顧客に変える第一歩となります。